金沢ギャラリー | 美味しん坊通信 | 近江町限定版

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◇仕事のできる人できない人

仕事ができる人・できない人
講演 : 堀場雅夫
6/14に日経新聞主催で堀場製作所会長・堀場雅夫氏の講演を聞いてきましたのでUPします。

堀場製作所:昭和28年に設立された京都ベンチャー企業の草分け。
現在、売上げ300億円の一部上場企業です。
この会社の強みは、分析機器の分野での世界最高の技術開発力です。
特に自動車の排気ガス測定装置では世界シェア80%にのぼります。
創業者の堀場雅夫さんは、いまは会長職にあります。
堀場さんのモットーは「おもしろおかしく」。これは会社の社是にもなっています。
堀場製作所のHPは、こちら  
 ■ 世界標準

 現況:閉塞感に満ちた日本
     
   ( 1) バブル後→自分の納得する考え方で行動している本業のみ残った
                「果報は寝て待て」 の持論が崩れた
           戦後復興・成長の影には米のサポート
                 ↓
           米を脅かす80年代
                 ↓
           工業所有権・著作権などで米の利益を追求
                 ↓
           日本の「失われた10年」
                 ↓
           アメリカ・キャッチアップからの脱却が必要!

   (2) 日本の社会が「新しい物」「新しい発想力」を押さえてきた
      ⅰ)JISからISOへの標準規格の移行  (アングロサクソンスタンダード)
                  単民族規格から多民族向きのきめ細かい規格へ
      ⅱ)マックVSウィンドウズ
            「性能・価格・使いやすさ」 マックが上
                 三悪のウィンドウズ 「性能が悪い・高い・使いにくい」
                          ↓
                  ウィンドウズが世界標準

   (3) ジャパニーズ・スタンダードを世界標準に!
                 ↓
          世界標準以外、事業にならない!

          冷戦終結→熱戦の開始 ・ 資本主義経済の矛盾拡大

      ⅰ)富の偏在(一強多弱)
      ⅱ)環境問題(製造→消費→廃棄)
             廃棄にもエネルギーが要る
      ⅲ)科学技術の進歩⇔資本主義経済の両輪
                 ↓ 人類に利益を与えてきたが、
            「幸福」と「問題点(モラル)」の区別の境目

 ■ アイデンティティー(個の時代)


  20世紀・「集団の時代」
        ↓   国の中の自分・会社の中の自分・集団の中の自分
        ↓   革命・発見は個の仕事だった
        ↓        マルクス(共産主義)・アインシュタイン(相対性理論)
      21世紀・「個の時代」(個の時代の産業を探せ!)
                 2001年小泉の個が動いている

           「滅私奉公」から「活私奉公」へ

   (1) 地方都市も個の時代
        米のワシントンには限定的機能しかない
        フイリピンのマニラには全てがある。(途上国に顕著)
              ex.京都の会社
                    本社を東京に移転 ⇒ 「都落ち」と非難・批評
                    昔からの伝統をベースに産業を構築
                            清水焼       セラミックス
                            友禅     ⇒  IC
                            仏具         精密機械
                            カルタ        ゲーム

          八合目からの産業(山の登頂と同じ・ベースキャンプが必要)
                  何もない所から新しい産業は生れない
                          ↓
                     いかに近代産業に結びつけるか

   (2) 国家のアングルサクソン化に対処する
          個が活きるか死ぬか(存在その物が個性)
          日本標準を作ること
          自分の哲学・自分の価値観を持たなければ捨てられる

      ⅰ)個からスタートして、「共鳴」「共感」を呼ぶ事が必要      
      ⅱ)自分の存在を評価できない人はダメ
                  ↓
              自分を大切にしない人
                   自然科学で評価すれば千億以上の価値がある
                   人間の能力の1%も使つていない

             インターナショナルとは、
                   ↓
                世界を理解し、自分のアイデンティティーを持つこと
                       ルイ・ヴィトン:熟女用メーカー・対日本人2桁アップ
                           個がないから若い子が持つ

      ⅲ)仕事ができる=自分のアイデンティティーを持つこと(生きる証)

              仕事が楽しい人 ⇒ 仕事ができる
                           社是・「おもしろおかしく」

              嫌ならヤ・メ・ロ ⇒ 嫌と言うほど仕事をしたか?

          「過去」   人・物・金 が絶対条件
           ↓
          「現在」   人を感動させる、が絶対条件
                         あいつは素晴らしい
                         魅力的な発想

               「北京で蝶が羽ばたけばニューヨークにハリケーンが起こる」
                          もはや、原爆の時代ではない

 
 ■ おまけ

   (1) 京都ベンチャー評議会での「人の目利き」
             人を見る目は「エモーション(感じ)」と「インスピレーション」

   (3) 世界各地のアイデンティティーの発見方法
          「たばこ」「お酒」「料理」