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WEBマガジンTOP 近江町限定版 近江町市場・夏物語1

◇近江町市場・夏物語1

近江町市場

夏物語 1


2001年夏は、猛暑で明け暮れた。
市場の夏を徹底レポート

スイカも甘さが盛り 夏の加賀野菜もいっぱい
近江町市場のクーラーは、氷柱が運ぶ自然の風

連日30℃以上という記録破りの猛暑が襲っている金沢で、(35度を超える日が何日もあった)
直射日光だけしかさえぎる事の出来ない近江町市場のテントの下には、
200軒以上の小売店が並び、 猛暑と買い物客の熱気でいっぱいです。

「冷て~え!」    (青の帽子の子供)
「離れられないナ~」 (白の帽子の子供)

クーラーも扇風機もない近江町市場では、
近江町の冷蔵庫から提供される「氷柱」だけが 唯一の冷房!
前近代的な気分だけの冷房方法だが、
かえって市民には「夏は夏らしくてイイんじゃない」と好評です。

7月から市場内には「氷柱」が置かれます
「暑い! (~Q~;) あっち~」
後ろの母ちゃんは、ウーロン茶をゴクゴク
夏休みに入ると観光客の姿もグット増えます。
アイスボックスを持っているのですぐ分ります。
7月1日には、太いチクワ(氷室チクワ)を
食べる習慣があります。
   
 ■ 夏の節句 「氷室」


金沢では、7月1日に饅頭と杏子、焼き竹輪を添えて娘の婚家に持参する風習があります。
加賀藩が陰暦6月1日に江戸の将軍に早駕籠で氷室に貯蔵した雪氷を献上した日であり、かって宮中では氷室節会が行われ、氷を取り出して仕えた人々に賜ったという故事に習ったものです。
これに合わせて近江町市場ではこの日から市場に氷柱が並びます。

(¬¬)ホント?????  マァ、このへんは深く追求しないで。

江戸時代から明治にかけ城下では、笹の葉につつまれて「白山氷」とか「ガバリ」とか呼ばれて売り出されました。 夏の高校野球の甲子園で食べる「カチワリ」みたい物です d(^-^)ネ!
氷室の氷は筵(むしろ)と笹に包まれ江戸まで四日間120里を届けられ、これが無事に届くように饅頭を供えて祈願され、町人もこれにならい氷の代わりに氷室開き麦饅頭といり米を食べ、謡曲氷室を謡い400余年行事は伝えられてきたのです。

         氷室から 出て来て湯気の 大男
                                      田中牛次郎

風鈴の音が一時、暑さを忘れさせてくれます。
花屋さんにて
「見て御覧なさい」
「マア~、気持ちよさ~そう!」
■ レポート 「体験学習」


近江町市場の夏は、さざえ、あわび、能登の生まぐろ、ドジョウ、うなぎ、
そして 「氷柱」 「体験学習」?


近江町市場・夏物語 2