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2004年11月15日

もうじき「おせち」

「おいしい店★気まぐれ日報」2004.11.15発行

いつもご愛読いただき、有難うございます。

11月も半ばを過ぎ、外には落ち葉が舞い踊る今日この頃ですネ。
金沢の真ん中にある中央公園ではアメリカ楓の紅葉もほとんど出番を終え、後には枯れはてた落ち葉だけが踊っている裏悲しい晩秋の1日です。

(゜゜;)エエッ  私には似合わない。 う~ん、そうかも。


                       by : 店長・のぶチャン

◆ もうじき「おせち」 ◆


日本人の年間行事として、というより日本のGDPを押し上げる貴重な一因として、日本中の大なり小なりの百貨店スーパーの一大イベントとしての年末のおせちがあります。


つい最近までは「おせち」と言えば各家庭で作り、料理屋さんの「おせち」は、お世話になったお得意様の便宜を図るものでした。

それがイメージを大切にするデパートにとつて、高級感アップを図りながら、

~~~~ <ここからはチョッと秘密> ~~~~

「ほら、あの日本でも有名な料亭の ○△さんが、うちの百貨店のために”おせち”を出してくれました。」

「凄いでしょ。」「奥さんもいかがですか」とのキャッチフレーズで。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


本来は朝廷言葉であった「おせち」を利用して、売上確保に走るようになりましたが、それはもちろん今までのおせちより美味しいのが最低条件でした。


  ★ 料亭のおせちが 生活習慣に
  

「美味しい料亭の味が、お父さんだけでなく家族みんなで食べられる」という事で、作り手のいない核家族という社会現象をベースとして伸び続けました。

そして業界内では、2000年のコンピーター問題による、年末年始の会社への泊り込みによるバックアップへの差し入れとしての「おせち」。

家庭におけるメモリアル記念としての「おせち」。

これらの需要をピークとして、01年にはマイナスに推移するとの大方の予想がなされていました。

金沢を舞台にするのぶチャンにとって、当時、日本回帰の流れとして京都が遡上にのぼっていましたが、それから卒業した人にとって金沢はいいポイントだナ~とは思ってはいましたが、売上としての「金沢のおせち」は、前年トントンかマイナス含みだネ、きっと、と計算していましたが、それが杞憂に終わっちいまして、ますます伸び続けています。

日本人にとって、もはや「料亭のおせち」を正月に食べるというのは、1つの生活習慣になったと言えるのかもしれません。

この不況の中でこの「おせち戦線」だけが右肩上がりとなっていて、ここ10年で10倍近い伸びをだすデパートもあり今や冬の商戦に絶対欠かせないものとなっています。

デパートの場合は、年末にはお歳暮がありクリスマスがあり全体のウエートとしては、無視できるものではありませんが、致命的ではありません。
ただ、料理屋さん、ホテルさんにとっては、12月にいただくボーナスの出来不出来はすべてこのイベントにかかっているといって過言ではありません。

もちろん、このおせちを作る料理屋・ホテルにのぶチャンは出入りしている訳ですから、楽しい、哀しい裏話は多数見聞きし、一緒に泣き笑いをするわけで、うちのボーナスも、モロにこれにかかってくる訳です

( ̄◇ ̄;)エッ   料理屋でする亡年会もある?  もちろん忘年会の出来不出来もありますが、これはもはや給料のうちに入っていて、年間予算を取れて当たり前の世界になっています。

マァ、この内輪話はおいて置いて、

  ★ 「重ね重ねの幸せが詰め込まれる」重箱
  
   
「おせち」は本来は、正月だけでなく、正月七日の人日、三月三日の上巳、五月五日の端午、七月七日の七夕、九月九日の重陽の五節句などの式日に用いる料理のことだったそうで、今日では「おせち」と呼べば正月料理だけを指摘するようになりました。(もっとも、本来の「おせち」の意味はなくなったものの、料理屋では1/7、3/3、5/5、7/7 には、それぞれ特別の献立が組まれています。)


そして普段忙しい主婦も正月くらいはゆっくりと朝寝して、休めるようにとの配慮から、保存のきく料理を作って「重ね重ねの幸せが詰め込まれる」という重箱に美しく詰めこんだのです。

つまり女性も一緒にお正月休みを楽しもうというわけです。またお正月には物忌みをして火を使うのをできるだけ避ける意味もあるそうです。

「おせちを食べると太るから・・・」なんて、うちの娘は言いますが、おせち料理のせいではなく、お正月に何もしないでゲームで指の運動だけでゴロゴロしているからではないでしょうか?食べたら運動するしかないのョ d(^-^)ネ!  やっぱ。

数の子は、子孫繁栄、ごまめ(田作り)は、田にまいて肥料としたので豊作、黒豆はまめに暮らせるように、また末広がりに切ったり、金ぱくをかけたり工夫を凝らし一年の、『子孫繁栄』『長寿』『出世』『豊作』などの願いが込められています。


次回からは、少しこの話しを盛り込んでいきたいと思います。

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